「お金の話は苦手です」
そう感じている人は、決して少なくないと思います。
かつての私自身も、まさにそうでした。
私は現在、私立大学で外国語教育を専門とする専任講師として働いています。
研究や教育に携わる立場にありますが、ここに至るまでの道のりは、決して経済的にも、環境的にも恵まれたものではありませんでした。むしろ、お金の制約と向き合いながら、進路や生活の選択を重ねてきた一人です。
このページでは、私がなぜお金や金融教育に関心を持つようになったのか、そしてなぜ Money Literacy Lab(マネー・リテラシー・ラボ)を運営しているのかについてお話しします。
外国語教育と「わかりやすさ」を研究してきました
私は大学で外国語を専攻し、卒業後は大学院修士課程・博士課程へと進学しました。
現在の専門は外国語教育で、特に日本人の話す英語が、なぜ「わかりやすい」と感じられるのか、あるいは「わかりにくい」と感じられてしまうのかを左右する言語的な要因を研究しています。
授業や研究を通して、私が一貫して大切にしてきたのは、
難しさの正体を分解し、学ぶ人の目線で整理することです。
難しい内容を、できるだけ楽しく、わかりやすく伝えることをモットーにしています。
また、研究面では統計解析を専門としており、
データや事実をもとに、物事をできるだけ客観的に捉え、説明する姿勢を重視してきました。
経済的に頼れる当てがない中での進学
24歳で博士課程への進学を決めた時点で、私は経済的に家族を頼れる状況ではありませんでした。
20歳の時に母を癌で亡くし、博士課程への進学時には、父もすでに定年退職していました。
そのため、進学にあたって家族からの経済的支援を前提とした選択肢は、現実的ではありませんでした。
こうした状況の中で、研究を続けるために選んだのが、日本学生支援機構の奨学金を貸与するという判断でした。
金額は約300万円です。
これは、余裕があったからできた選択ではなく、
限られた条件の中で、進みたい道を諦めないための判断だったと思います。
家計管理を通して見えてきたこと
博士課程在学中は非常勤講師として働いていましたが、
年によっては年収が100万円に満たないこともあり、生活は常に不安定でした。
この頃から、生活を維持するために家計簿をつけ始め、
お金の流れを把握するようになりました。
お金の問題は、単なる数字の問題ではなく、
不安や将来への見通しと深く結びついていることを、身をもって感じました。
Money Literacy Lab を始めた理由
お金や金融の話が難しく感じられる背景には、
外国語と同じように、「わかりにくさの正体が整理されていない」という構造があると感じています。
Money Literacy Lab では、
金融商品を勧めたり、正解を押しつけたりすることはしません。
代わりに、
- どう考えればよいのか
- なぜ迷ってしまうのか
- 判断の軸をどう整理すればよいのか
を、教育の視点から丁寧に整理していきます。
このサイトが、
お金について落ち着いて考えられる場所
になれば幸いです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、
特定の金融商品の勧誘や投資助言を目的としたものではありません。

