私は、天才でも、要領よく物事をこなせるタイプでもありませんでした。
これまでの人生を振り返っても、何かを短期間で一気に成し遂げた経験は、ほとんどありません。
その代わり、私が意識してきたのは、「今できることより、ほんの一段階上のことをやる」ということです。
一段階上のことができるようになったら、また次の一段階へ進む。
そうやって、少しずつ積み重ねてきました。
成果が見えない時期でも、やめなかった
もちろん、いつも順調だったわけではありません。
むしろ、成果が出ない時期の方が長かったように思います。
努力しても結果が見えない。続けている意味があるのか分からない。周囲と比べて、自分だけ進んでいないように感じる。
そういう時期は、何度もありました。
それでも、「やめないこと」だけはやめませんでした。
振り返ってみると、私にとって重要だったのは、才能や能力ではなく、継続するという選択そのものを、自分の戦略として選び続けてきたことだったのだと思います。
この考え方は、資産形成にも当てはまった
この考え方は、資産形成にも当てはまりました。
私は、短期的な成果を狙うことや、頻繁に判断を変えることは、自分の性格にはあまり向いていないと感じています。
一方で、一度決めたことを続けることや、環境が悪くなってもすぐに投げ出さないこと、時間を味方につけることは、比較的得意です。
だからこそ、資産形成でも、「短期間で大きな成果を狙う方法」ではなく、「不安な状況でも継続できるやり方」を選ぶようになりました。
これは、どちらが正しいという話ではありません。
自分がどのような判断なら続けられるのかを考えた結果、私にはこの方法が合っていると考えただけです。
不安な局面で、判断の軸に立ち返る
資産形成を続けていると、不安になる場面は必ずあります。
相場が大きく下がることもあります。ニュースを見ていると、「今は投資をやめた方がいいのではないか」と思うこともあります。
そんなとき、私は「今の状況がどうなるか」を予測しようとするよりも、「自分はなぜこの方法を選んだのか」に立ち返るようにしています。
短期的な値動きを予測することは難しい。だからこそ、長期的に続けられる方法を選んだ。
そう考えると、一時的な状況だけで判断を変える必要はないと思えるようになります。
結果ではなく、判断の軸を見る
資産形成において大切なのは、「何を選んだか」よりも、「どんな判断なら続けられるか」だと思います。
同じ投資方法を選んでも、不安になって途中でやめてしまう人もいれば、長く続けられる人もいます。
だから私は、投資商品そのものだけではなく、自分自身の判断の仕方について考えることも大切だと思っています。
自分は何に不安を感じるのか。どの程度の変動なら受け入れられるのか。どのような方法なら長く続けられるのか。
こうしたことを考えることも、資産形成の一部なのだと思います。
不確実な状況でこそ、問われるもの
未来のことは分かりません。
投資についても、仕事についても、人生についても、正解を事前に知ることはできません。
だからこそ、不確実な状況の中で、自分なりの判断軸を持つことが大切なのだと思います。
私の場合、その一つが「継続できるかどうか」です。
大きな成果を一度に狙うのではなく、今できることより、ほんの一段階上へ進む。そして、それを続ける。
これからも、この考え方を大切にしていきたいと思っています。
※本記事は、筆者自身の経験や考え方をもとに、資産形成との向き合い方について紹介したものです。特定の金融商品や投資手法を推奨するものではなく、投資には元本割れを含むリスクがあります。最終的な投資判断は、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえて行ってください。

